映画はときに残酷である。
フィクションだけが映画ではない。
実際に起きたことを題材にすることもある。
特に「戦争系」。
兵士、市民、政治家、
勝ち負けやその後、
戦時中の生活や戦闘状況など
様々な視点からその事象を見ることができる。
今回ご紹介するのは、
兵士の目線で送る、
狂った戦場を垣間見ることができる作品です
Contents
□作品紹介
「地獄の黙示録」
なかなか重たい内容の映画です。
□あらすじ
ベトナム戦争後期、アメリカ軍はベトナムを侵攻していた。
そんなある日、ウィラード大尉(マーティン・シーン)はサイゴンに滞在中、
アメリカ軍上層部に呼び出される。
上層部によると、カーツ大佐(マーロン・ブランド)率いる部隊が軍の命令を無視して、
暴走しているとのこと。
アメリカ軍もカーツ大佐を放置しておくわけにもいかず、
ウィラード大尉に暗殺の極秘任務を与える。
居場所はベトナム密林の更に奥地、カンボジア方面であった。
極秘かつ単独で任務達成が条件。
ウィラード大尉は海軍の河川哨戒艇に乗り込み、目的地へ向かう。
極秘任務のため船員には目的を伝えずに。
しかし、移動は過酷を要するものだった。
河川を遡っていくにつれて現れてくる、
この戦争の異常さと壊れていく人間模様。
船員だけでなく、ウィラード大尉本人も正常では無くなっていく。
はたしてこの「地獄」を越え、任務を達成できるのか。
□オススメポイント
ただ、本当にそれは息抜きなのだろうか。
□まとめ
始めに記載したとおり、重たい内容の映画です。
それでもオススメする訳は、実際に起きた戦争であること。なにが正義なのか。
いい意味で考えさせられる作品です。
有名な「ワルキューレの騎行」を流しながら、
ヘリで突撃するシーンはカッコいいけど、目的が目的なので凄く複雑。
音楽流しながらの突撃は作戦としては有益だと個人的には思う。
正直、後半は僕には理解できませんでした。
かなり精神的な話というか、考えるのをやめる感じです。
オススメしておいてっていう話ですよね。
ついでに付け加えると、
この映画は3時間ほどかかる点、
後味の良い作品では無いです。
それでもオススメするのは、
実際の戦争が舞台であるという点。
戦争が与える悲惨さと残酷さ。
兵士と住民の扱い。
勝ち負けがはっきりしない。
どちらに転んでも地獄。
映画で世界を広げるのも楽しいと思います。
では今回はこのへんで。